A.神代文字

神代文字(じんだいもじ、かみよもじ)とは、漢字伝来以前に古代日本で使用されたと紹介された多様な文字、文字様のものの総称であり、江戸時代からその真贋について議論の対象となっております。
私も漢字渡来以前のやまと(日本、倭)の文字について調べており、見つけました下記サイトの管理人の歴史研究者(T.K.)は知人のようです。

(一部コピペ) http://feb27.sakura.ne.jp/national_history16.html
伊勢神宮の神宮文庫には、太安麻呂・稗田阿礼・舎人親王らの神代文字による奉納文が残されています。
古事記・日本書紀が書かれた時の資料について、日本固有の文字である神代文字で書かれていた可能性を否定できません。

元明天皇は、和銅4年9月18日に、太安万侶に、稗田阿礼の読み習わす「先紀」「旧辞」を書物にして献上せよと命じられました。
この伊勢神宮文庫の奉納文*1はその3年前の「和銅元年十月」記とあります。

神代文字の中の一つのアヒルクサ文字の楷書体「豊国文字」の表で読んでみます。 注)豊国:宇佐を中心とした古代九州
因みに朝鮮語を表記する表音文字のハングルに似てますが、ハングルは1446年に公布されており、全くの別物です。

(稗田阿礼)
ニツキノタノイナカラニイナカラニハヒモトホロフトロロツラ  二月の田の居ながらに居ながらに・・・
アサシスハラコシナツムソラハユカスアシヨユクナ  朝死す・・・空は行かす足よ行くな (私見のカナ漢字変換にて)
(和気清麿)
ワカミカトハアメツチノハシメヨリコノカタ 我がみかどは天土の初めより此の方
キミトヤツコトサタマレリ 君と奴と定まれり
(菅原真道)
ツクヨミミコト 月読尊

更に宇佐八幡には、道鏡が皇位に就くことを阻んだ神託の内容を和気清麿は「豊国文字」で書に残し、神宝となっております。
(和気清麿)
ワカクニノアメツチノハシメヨリコノカタ 我が国の天土の初めより此の方
キミトヤツコトサタマレリ 君と奴と定まれり

伊勢神宮文庫は偽書と見做した国学者らは、宇佐八幡の神宝の存在を知らなかったのかも。

*1 「神字日文解」吉田信啓、P20-P21